4-4_国際線特典航空券の裏技

前章の最後に説明しました乗り継ぎですが、この方法を最大限活用して、一回の旅行で思う存分楽しむ方法をお伝えします。

乗り換えには2種類ある

普通、乗り換えというと降りてすぐに、次の飛行機に乗るといったイメージがあるかもしれませんが、電車の乗り換えと違って、タイミングよく次の飛行機に乗れるとはかぎりません。

なので、乗り換えは原則24時間以内とされています。

一方で、24時間を超える乗り換えを「途中降機(ストップオーバー)」といます。
実は、この途中降機を有効活用すれば、目的地以外にも滞在して旅行をさらに楽しむことができます。

経由便を利用する

人気の路線は予約が難しいと前述しました。
355日前にパソコンの前に張り付いて、予約開始と同時に検索したのに、すでに満席になっていたとしても、まだ諦める必要はありません。ここで乗り換えのテクニックを利用します。

目的地までの直行便が満席になって予約できなかっとしても、どこか他の空港を経由して目的地まで辿りつける方法があったりします。

例えば、羽田(成田)ーシンガポール線はかなりの人気で355日前でも早々に予約が埋まってしまうことがあります。
実は、シンガポール便は関西空港からも就航しているってご存知でしたか?

ANAの便ではないのですが、シンガポール航空が関西空港から直行便を就航させています。
前述しましたように、特典航空券の場合、往路・復路ともに国内線2区間は追加マイルなしで予約することは可能です。
これは、何も地方在住者だけの特典ではなく、羽田空港や成田空港が最寄りの人も利用できるのです。

つまり、羽田→伊丹(陸路で関空へ移動)→シンガポールという旅程を組めたりします。

しかも、乗り換えは時間は24時間以内となっておりますので、伊丹から関空までの移動途中で大阪観光もできたりします。
(24時間以内に出発すればいいので、宿泊することも可能です)

さらに、経由地を増やす

国内線の乗り換え線は、別に最短ルートを通る必要がなく2区間までOKなので、下記のようなルートも可能だったりします。

羽田 → 福岡 → 伊丹(陸路で関空へ移動)→ シンガポール → 関空 → 札幌 → 羽田

それぞれの経由地で、24時間以内に出発すればいいので、シンガポールに行くついでに、大阪だけではなく、福岡や札幌の観光もできたりしてしまいます。

こんな旅程を組んでみても、必要マイル数は直行便と変わりません
時間と体力に余裕があったら、ぜひ、試していただきたいルートです。

海外の経由地を利用する

シンガポールはアジア最大級のハブ空港となっているため、いろいろな国から就航しています。

2016年の年越しをどうしてもシンガポール(実際には、橋を渡ったジョホールバル)ですごしたかったのですが、思い立ったのが、7月半ば。
当然のことながら、羽田や成田からの直行便はなく、関空発のシンガポール航空の便も満席状態でした。

ここで諦めきれない旦那が、あれこれ検索していると、スターアライアンスを乗り継いでシンガポールに行けるルートを見つけました。

羽田 → 仁川 → ホーチミン → シンガポール

途中2カ国を経由して、シンガポールに到着するルート。しかも、24時間以内ギリギリまで観光するプランです。

実は、経由地は海外でも往路と復路で各2回ずつ乗り換えしてもいいことになっています。

こんな強行スケジュールは当然却下するつもりでしたが、すべてのフライトをビジネスクラスで搭乗できるプランを提案してきたので、子ども達も大喜び、まんまと旦那の趣味のノリヒコさんに付き合うことになりました。

当然、2カ国も余計な国を経由しているので、その分、マイルも多くかかっているかと思ったのですが、直行便で行くのと変わらないマイル数で行けるというので、かなりお得です。

12000マイルで日本縦断、しかも海外にもいけちゃう

国内線の特典航空券は、飛行距離に応じて必要マイル数が変わってきます。
例えば、羽田空港からだと、秋田までならレギュラーシーズンなら往復12000マイルでいけるのですが、沖縄(那覇)までだと、同じくレギュラーシーズンで往復18000マイルが必要となります。

お隣の韓国は、レギュラーシーズンなら往復15000マイルで行けて、実は沖縄に行くより少ないマイル数で行けることになるのです。

上記でご説明したように、国際線の特典航空券を予約する場合、国内外・往路・復路でそれぞれ2区間まで乗り換えが追加マイルなしで可能です。
なんと、直接行くよりも少ないマイルでいくことができるのです。

画像をみて、乗り換えではなく24時間以上滞在の途中降機になっていることがお分かりだと思います。

実は、この24時間以内に出発という条件を外す方法もあります。(途中降機は1ヶ所だけになりますが、乗り継ぎは2か所まで可能です。)

ANA便と提携航空便とではルールが変わってくる

ここで、さらに裏技になるのですが、国際線の特典航空券を敢えてANA便ではなく、提携航空会社の特典航空券を利用することによって、国内と海外でそれぞれ1か所ずつ途中降機が可能となってきます。

韓国のアシアナ航空は、ANAと同じスターアライアンスメンバーなので提携航空会社になります。このアシアナ航空を大いに活用することで、日本全国を少ないマイルで旅することが可能です。

アシアナ航空は、羽田や沖縄以外にも大阪や札幌、福岡からでも就航していますので、実に使い勝手がよく、旦那は、全国各地で集まりがあるときは、必ず前後どちらかに韓国に仕入れついでに立ち寄って出かけるようにしています。

仕入れがてらに全国を旅できるって、かなりお得ですよね。

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