ANAの国際線特典航空券の予約方法は、国内線と比べて若干複雑になっています。
ただ、その分、いろいろな裏技(テクニック)も存在しますので、使い方次第でありえないくらい楽しい旅をつくることもできます。
まずは、基本的な方法からお伝えしていきます。
Contents
国際線特典航空券は往復での予約
ANAの国際線特典航空券は、国内線と違って片道での予約はできません。かならず、往路復路とも予約しないとだめなようです。
時期と距離、搭乗クラスで必要マイル数が変わる
国内線同様、時期と距離によって必要なマイル数が変わってきます。時期の設定も、ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンと3段階に分かれているところは同じなのですが、行き先によってその時期は変わってきます。
距離も出発地と目的地を大まかにゾーン分けしていて、そのゾーン内にある国は一律の区分として距離計算されています。
また、国内線と大きく違うところは、搭乗クラスが
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- プレミアムエコノミークラス
- エコノミークラス
と4段階にわかれているところです。
登場する飛行機に、ファーストクラスやプレミアムエコノミークラスの設定がない場合もございます。
特典交換に必要なマイル数は、発着地の「ゾーン区分」、「搭乗日のシーズン」、「搭乗クラス」によって異なってきます。
ゾーン区分
エリアごとにゾーンが存在します。図には載っていないですが、中南米やアフリカなども予約することは可能です。
ロシアは東西に長いので、二つのゾーンに分かれています。
一番近いのは、Zone2の韓国・ロシア1(ウラジオストック)になるようです。
Zone3(アジア1)に分類されるのは、中国・香港・台湾・フィリピンで、Zone3(アジア2)に分類されるのは、それ以外のアジアの国々(シンガポール・タイ・ヴェトナム・インド・マレーシアなど)になります。
ゾーンごとの必要マイル数
具体的にどれくらいのマイル数があれば特典航空券を予約することができるしょうか。
ちょっと表が小さくて見ずらいかもしれませんが、日本発着の国際線は一番上の青い枠線の中を見てください。
お隣の韓国に行くのに、空いているローシーズンだと12,000マイルで行けることがわかります。お正月をハワイですごそうとしたら、一番混んでいるハイシーズンになりますので、エコノミークラスで43,000マイル、ファーストクラスにいたっては129,000マイル必要となります。
女子旅などで人気の東南アジアはZone4のアジア2になりますので、レギュラーシーズンで35,000マイルで行けることがわかりますね。
国際線の特典航空券っていつから予約できるの?
国内線の特典航空券は、年2回の一斉販売日に予約をすることが可能でしたが、国際線の場合は、搭乗の355日前(出発日含まず)の午前9時(日本時間)から、出発の96時間前までとなっております。
ここで注意が必要なのは、国際線の特典航空券の場合、前述したとおり、片道での予約ができないので、往復での予約になります。つまり、全旅程の最後の出発日から起算することになります。
人気の路線は、最初から特典航空券の設定が少なくなっていますので、かなりの激戦になるかもしれません。
予約変更や空席待ちも可能
予約変更は、国内線同様、搭乗日・便ともに変更可能です。
ANAを利用する場合は、予約済の便の出発前かつご搭乗希望便出発の24時間前までで、提携航空会社特典航空券の場合は、予約済の便の出発前かつご搭乗希望便出発の96時間前までとなっております。
空席待ちは、国内線はダイヤモンドクラスしかできませんでしたが、国際線の場合、すべての利用者が空席待ちすることができます。ただし、提携航空会社の特典航空券を利用する場合は、空席待ちは不可となっております。
キャンセル手数料について
こちらも1予約につき、3000マイル必要になってきます。
発券手数料とその他の費用
国内線の特典航空券ではマイルのみで、その他の費用は掛からないのですが、国際線の特典航空券の場合、もろもろの費用が別途かかってしまいます。
まず、発券手数料。ANAのウェブサイトからの予約は無料ですが、電話予約の場合1予約につき2200円かかってしまいます。(ウェブサイトで予約できない旅程や航空会社の場合は無料扱い)
その他にも、空港税や燃料サーチャージなどの料金がかかってきます。普通に予約するよりはかなり少額で抑えられる費用ですが、それでも別途支払うことになると、ちょっと残念ですよね。
特典航空券が使えない時期
国際線の特典航空券の場合、利用できない期間はほとんどありません。唯一、設定されているのがハワイ発1月1日~2日のエコノミークラスとなっております。
人気のハワイで正月を過ごした場合、注意が必要ですね。
その他に後述します国内の乗り継ぎを利用する場合は、国内線のルールが適用されます。
国内線の乗り継ぎ
国際線が発着している羽田や成田、関空などが近くにある場合はいいのですが、地方在住の方はそれらの空港まで移動するのに、また費用が掛かってしまうことになると懸念される方もいらっしゃると思いますが、そのような地方在住の方の救済処置として、国内線乗り継ぎという特典がございます。
日本国内で、往路・復路各2回までが乗り継ぎができます。しかも、追加のマイルを使わないでできるのです。
例えば、北海道の利尻島在住の方が、成田からハワイに行く場合、
利尻⇒札幌(新千歳)⇒成田⇒ハワイ⇒成田⇒札幌⇒利尻
といった具合に、片道2回の乗り換えができるのです。
これで、地方在住の方に不利がないように、どちらかというとかなりお得な方法がございます。
ちなみに、この片道2回の乗り換えは地方在住の方だけが利用できるメリットではなく、裏技的に利用することもできます。その方法は次の章で詳しく説明いたします。
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