4-2_国内線特典航空券の利用方法

ANAの国内線特典の場合、国際線特典とは異なり、片道での予約・発券が可能なのです。もちろん、片道だけではなく、往復でも利用できます。片道、往復あわせて2区間まで一回の予約で手配できます。

2区間とは?

2区間という表現が実は曲者なのです。ではいったい、2区間とは何を指すのか解説します。

1) 1区間(直行便)・・・羽田→札幌
2) 2区間(往復)・・・羽田→札幌→羽田
3) 2区間(連続する2区間)・・・羽田→札幌→大阪
4) 2区間(連続しない2区間)・・・羽田→札幌 + 函館→羽田
5) 2区間(連続しない2区間)・・・羽田→札幌 + 函館→福岡

普通に2区間といったら、2)のような単純な往復をイメージしてしまいますが、実は、3)〜5)のように1区間目と2区間目が全く違ったルートの使い方もできるのです。これって以外と知られていないんです。

沖縄離島路線は4区間利用可能

さらに、沖縄の那覇空港で乗り継ぎをして離島路線(那覇-宮古・石垣)を利用する旅程のみ、離島路線の往復便を含めた4区間を利用できます。

沖縄離島4区間・・・羽田→那覇→宮古→那覇→羽田

最後の到着を羽田ではなく、福岡や大阪といった別の空港を選択することもできます。

時期と距離で必要マイル数が変わる

いったいどのくらいのマイル数があれば、行きたい場所に行けるのか非常に気になるところですが、飛行機に乗る時期と距離で必要になるマイル数が変わってきます。

お盆や正月、GWなどの旅行シーズンは、普通に航空券を取ろうとしたら金額が上がっていますよね。それと同じ理由で、マイルもみんなが飛行機に乗ることが多い時期には、必要となってくるマイル数が変わってきます。

なので、利用する時期を、ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンと分けて設定されています。ここ数年の各シーズンの設定は、下記のとおりです。

特典航空券が使えない時期

また、一番のピークとなる、年末年始・お盆・GWなどのど真ん中のタイミングでは、主要な空港、東京(羽田/成田)・名古屋(中部)・大阪(伊丹/関西/神戸)を発着する飛行機の特典航空券は利用できなくなっております。(いわゆるブラックアウトと呼ばれる期間)

必要マイルチャート

以上を踏まえて、どの時期にどれくらいのマイル数が必要となるのかを示したのが下記の表になります。

沖縄やその離島以外は、だいたい12000~18000マイルあればいけることになりますね。

特典航空券っていつから予約できるの?

特典航空券の予約は、航空券が発売された直後から搭乗日の前日まで予約可能です。

現在、ANA国内線の航空券は、「夏ダイヤ」と「冬ダイヤ」の2つに分かれ、それぞれの期間内の航空券が一斉に発売されます。

夏ダイヤ(3月下旬~10月下旬)搭乗分・・・1月下旬頃に発売

冬ダイヤ(10月下旬~翌年3月下旬)搭乗分・・・8月下旬頃に発売

人気路線はすぐに埋まってしまうので、GWや夏休みの特典航空券を取ろうとしたら1月下旬ごろに、どうようにお正月にとろうとしたら8月下旬ごろに予約する必要がございます。

予約できるクラスは?アップグレードは可能??

予約できるクラスは普通席のみです。プレミアムクラス(いわゆるビジネスクラス)の特典航空券の設定はありません。

ただし、搭乗日の2日前から出発20分前までの間に、搭乗する飛行機にプレミアムクラスの空きがあればアップグレードすることができます。

アップグレードはクレジットカード払いかANAの上級会員に付与されるアップグレードポイントのみ可能で、マイルでの清算はできません。

アップグレード料金は路線毎に設定されていて、搭乗日に近くなっていくにつれて高くなっていきます。

予約の変更も可能です

予約を変更することは可能ですが、変更できるのは搭乗する「日時」の変更のみとなります。

行先の変更(例:「羽田→伊丹」⇒「羽田→福岡」)や搭乗者の変更もできません。

このような変更をしたい場合は、一旦、特典航空券の予約を取り消して(キャンセル手数料が発生します)、予約し直す必要があります。

また、予約変更できるのは「変更希望便出発日の前日まで、かつ元々のご予約便の出発前まで」となってます。

非常に分かり難い表現ですが、「元々の予約便が出発した後の変更はNG」「当日便への変更はNG」ということになります。

この辺がちょっと使いづらいところですので注意が必要です。

空席待ちはできるの?

特典航空券の空席待ちは、ANAの上級会員の最上クラス、「ダイヤモンドクラス」のみ可能です。

一般会員はもちろんのこと、プラチナやブロンズ、SFC会員でも空席待ちはできません。
意外とシビアです。

キャンセル手数料について

自己都合によるキャンセルにはキャンセル手数料がかかります。
天候不良の不可抗力や機材の故障などのANAの事由での変更・払い戻しは手数料がかかりません。

キャンセル手数料は、予約ごとに3000マイル必要となります。例えば「羽田~那覇」の往復を一つとして特典航空券を予約していた場合は、キャンセル手数料は3000マイルで済みますが、往路と復路の飛行機を別々の予約としていた場合は、それぞれに3000マイル必要となってしまいます。

なお、キャンセルできるタイミングは、往きの飛行機が出発するまでです。

特典航空券の有効期間は?

ANAの国内線特典航空券の有効期間は、発行日から1年間です。

例えば、1月31日に8月1日の特典航空券を予約した場合、搭乗日時の変更は、翌年の1月30日までとなります。決して登場予定日の1年先ではないです。

まとめ

以前は、搭乗予定日の2か月前からしか予約できなくて、スケジュールが立てづらかったですが、今は、最長で9か月先くらいまでの予約がとれるようになったので非常に便利になりました。

ただ一方で、国内線特典航空券の予約の裏技的なものもあってのですが、予約方法の変更でそれが使えなくなって、人気の路線は、時期によっては前以上に予約しづらくはなってきました。

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